概要
微分方程式の解を決定するための境界条件の形状の1つ。
境界条件上の点の値を直接与えるもの。
微分方程式の解となる関数を $f(x)$、考える領域の境界点を $x=x_0$ として、
\[f(x_0) = \alpha \qquad (\alpha = \mathrm{const.})\]の形で与えられる。
具体例
微分方程式
\[\cfrac{df(x)}{dx} = 3f(x)\]ディリクレ境界条件
\[f(x_0) = 1\]
与えられた微分方程式の一般解は
\[f(x) = a e^{3x} \qquad (a = \mathrm{const.})\]であり、積分定数 $a$ の分だけ自由度が残る。
ここに境界条件を代入すると
であるから、微分方程式の解は
\[f(x) = e^{3(x-x_0)}\]と一意に定まる。